People 02 / Manager Interview
顧客の業務を理解し、
システムに落とし込む。
独立系SIerからAIスタートアップへ
独立系SIerで、システム開発から顧客折衝、PMまで幅広く経験してきたMさん。
現在TENSORVERSEでは、顧客の業務や既存システムを整理し、課題に合った仕組みを構想・提案する仕事に携わっています。SIerで培った経験をどう活かし、スタートアップで仕事の幅をどう広げているのかを聞きました。
Interview Contents
3 Chapters
独立系SIerからスタートアップへ。
変わったのは「意思決定までの距離」
前職の独立系SIerでは、CRMやSFAをはじめとしたシステム開発に携わっていました。案件によって担当範囲は異なり、開発・テストを担当することもあれば、顧客との折衝やPMとしてプロジェクトを進めることもありました。
前職で経験を重ねる中で、このまま同じ環境で働き続けるのか、一度環境を変えて新しい経験を積むのかを考えるようになり、転職を検討しました。当初は、より大きなプロジェクトに関わる選択肢も考えていたと言います。
その一方で、これからAI活用が広がっていく中で、変化への対応が速い環境で新しい領域に関わることも、自分の経験を広げる選択肢になると考えました。AI領域そのものへの関心について、Mさんはこう振り返ります。
「AIが特別好きだったというよりは、単純に自分の領域を広げるためという感覚です」
AIそのものを目的に転職したというより、これまでの経験を土台に、自分が関われる領域を広げるための一つの選択肢としてAIを捉えていたMさん。TENSORVERSEへの入社後、前職との違いとして特に感じたのが、意思決定までの距離でした。
組織が小さいため、必要な判断をする人との距離が近く、確認から実行までを比較的短い時間で進められます。実際に仕事を進める中で感じる違いについて、Mさんはこう話します。
「意思決定する人との距離が近いので、確認が何段階も要らないというのは前職との違いですね」
一方で、組織の規模によって必要な仕組みや仕事の進め方は異なります。Mさんは、どちらかを単純に良い・悪いと捉えるのではなく、スタートアップでは意思決定までの距離が短く、その分、自分で考えて動く場面が増えると感じています。
前職とは異なる仕事の進め方を経験することも、Mさんが転職によって広げた領域の一つです。
「何を作るべきか」から考える。
技術の前に、顧客の業務を理解する
現在Mさんが担当しているのは、顧客の業務や既存システムを整理し、今後どのような仕組みにしていくべきかを考える仕事です。顧客から特定のシステム導入について相談を受けた場合でも、そのまま導入を前提にするのではなく、背景にある課題や既存環境を確認した上で、より適した方法がないかを検討します。
既存の仕組みを活かしながら段階的に改善する方が現実的な場合もあります。必要に応じて小さな仕組みを形にし、顧客にイメージを共有しながら検討を進めることもあります。
こうした仕事をする中で、Mさんが特に関心を持っているのが、顧客の業務を理解することです。技術力は当然必要ですが、顧客がどのような業務を行い、どこに課題を抱えているかが分からなければ、本当に必要なシステムは考えられません。逆に業務を理解できていれば、特定の製品や技術に縛られずに解決方法を考えられます。
仕事の面白さをどこに感じるか聞くと、Mさんは前職から一貫して、顧客が満足するシステムや提案を実現できたときだと話します。
「仕事の面白さを感じるのは、お客さんに満足してもらえるシステムや提案ができた時ですね。」
新しい技術を使うこと自体を目的にするのではなく、顧客にとって必要なものを考え、その実現に技術を使うという考え方です。どのような人と一緒に働きたいかを聞くと、Mさんは次のように話します。
「顧客の要件をシステムに落とし込める人がいいですね。顧客の持っている課題を聞いて、それをシステムとして形にできる人」
顧客は自社の業務には詳しくても、システムとしてどのように実現するかまで整理できているとは限りません。Mさんは、顧客の話を聞いて課題を整理し、実現方法を考えられる人と一緒に働きたいと考えています。
技術力に加えて、業務とシステムの間をつなぐ力を活かせる仕事があります。
技術だけではなく、案件、会社へ。
これから広げたい仕事の視野
現在、Mさんはマネージャーとして仕事をしています。前職でもプロジェクトの収支を確認したり、メンバーや外部パートナーと仕事を進めたりしていました。役職が変わったことで仕事の考え方がどう変わったかを聞くと、Mさんは次のように答えます。
「マネージャーになったからといって、やっていることが大きく変わった感覚はあまりないですね」
今後は、自分が直接担当していないプロジェクトの状況や収支にも目を向け、これまでより広い範囲で会社に関わっていきたいと考えています。組織が小さいため、会社の方針について意見を伝えられる距離にいることも、現在の環境の特徴です。
今後どのような役割に挑戦し、どんなキャリアを築いていきたいのかを聞くと、Mさんは、特定の技術を一つ選んで極めることよりも、PMとしてプロジェクトを見る力や、顧客の業務を理解する力を深めたいと話します。
「技術として特定のものを極めたいというよりは、PMとしての役割や業務理解の方に興味があります。技術は置き換えがきく部分もありますが、業務理解はなかなか置き換えられない。今後のキャリアでも役立つと思っています」
AIをはじめ、使われる技術や開発手法はこれからも変わっていきます。一方で、顧客の業務や課題を理解し、適切な解決方法を考える力は今後も必要になるとMさんは考えています。
独立系SIerで培った開発、顧客対応、プロジェクト推進の経験を土台にしながら、TENSORVERSEでは上流の検討や会社全体へ関わる領域を少しずつ広げています。
役職そのものよりも、関わる範囲を少しずつ広げていくことを今後のキャリアとして考えています。
Profile
Member Profile
筑波大学情報学群を卒業後、独立系SIerへ入社。システム開発・テストに加え、案件に応じて顧客折衝やPMとしてプロジェクトを推進するなど、幅広い業務を経験。2025年にTENSORVERSEへ入社。現在は、顧客の業務や課題を整理しながら、システムの構想・提案から実現までを支援している。マネージャーとして、自身の担当するプロジェクトだけではなく、案件や会社全体へ仕事の視野を広げている。
1日の流れ
A Day in the Life / Example
担当するプロジェクトや打ち合わせの状況によって日々の動きは変わります。以下は、現在の業務をもとにした「ある1日の例」です。
業務開始・優先事項の整理
メールやチャット、担当プロジェクトの状況を確認し、その日に対応する内容を整理します。
資料確認・業務整理
顧客から共有された資料や既存システムの情報を確認し、業務フローや検討事項を整理します。
社内ミーティング
プロジェクトメンバーと進捗や論点を共有し、顧客への説明内容や今後の進め方を確認します。
顧客ミーティング
顧客の要望や業務上の課題を確認し、検討中の仕組みや次の対応について話し合います。
要件整理・システム構想
打ち合わせ内容を整理し、既存の仕組みを活かせるか、小さく実現できるかも含めて対応案を検討します。
プロジェクト管理・メンバー支援
進捗や収支を確認するほか、必要に応じてメンバーからの相談や顧客打ち合わせ前の確認にも対応します。
業務終了
翌日以降に対応する内容を整理して、その日の業務を終えます。
For SIer Engineers
今の環境に大きな不満はない。
それでも、仕事の幅を広げたい。
独立系SIerで働いていて、今の仕事に大きな不満があるわけではない。それでも、意思決定までの距離や社内ルールに動きづらさを感じたり、これまでとは違う領域にも関わってみたいと思ったりする人はいると思います。
Mさんも前職を否定してTENSORVERSEを選んだわけではありません。前職で身につけた開発、顧客対応、プロジェクト推進の経験をそのまま土台にしながら、環境を変えることで関わる領域を広げています。